フィジカルAI展示会2026・主要4展の会期と見どころを徹底解説
この記事のポイント
フィジカルAIの展示会は2026年に相次いで開催され、フィジカルAI展が7月に東京ビッグサイト、フィジカルAI EXPOが11月に幕張メッセで開かれます。ロボットの実機デモや基調講演が見どころで、多くは入場無料の事前登録制です。
「フィジカルAIの展示会が2026年にいくつも開かれているようだけれど、どれがいつどこで開催され、何を見られるのかがわからない。自社の省人化や自動化の検討にどうつなげればよいのかも整理できていない」
こうした疑問に答えます。
本記事の内容
本記事の内容
- フィジカルAI展示会が注目される背景
- 2026年に開催される主要な展示会の比較
- 見どころと来場方法の実務ガイド
フィジカルAIの展示会とは、AIが現実世界で自律的に動くロボットやセンサの最新技術を、実機とともに一堂に見られるビジネスイベントです。
本記事を読めば、2026年に開催される主要なフィジカルAI展示会の会期や会場、見どころ、来場方法までを整理でき、自社の目的に合う展示会を選ぶ判断材料が得られます。まずは展示会が相次いで立ち上がった背景から順に見ていきましょう。
フィジカルAI展示会が注目される背景
2026年はフィジカルAIの展示会が相次いで立ち上がった年です。背景には、AIが現実世界で動く技術が実用段階に入り、国家戦略としても市場拡大が掲げられたことがあります。まずはフィジカルAIとはどのような技術かという意味と、展示会が急増した理由を押さえておきましょう。
フィジカルAIの意味
フィジカルAIとは、AIが判断した内容をロボットなどの実体を通じて現実世界で実行する技術です。センサで周囲の状況を感知し、次の動作を決め、実機を動かし、その結果を再び取り込むというフィードバックループで動作します。デジタル空間で文章や画像を生み出す技術とは異なり、搬送や検査、組み立てといった現場の作業そのものを担う点が特徴です。産業用ロボットや協働ロボット、四足歩行ロボット、自律移動ロボットなどが代表例にあたります。
フィジカルAI元年と呼ばれる理由
2026年がフィジカルAI元年と呼ばれる理由は、技術と政策の両面で大きな動きが重なったことにあります。技術面ではNVIDIAが世界基盤モデルのCosmosやロボット基盤モデルのGR00Tを打ち出し、ロボットが現実世界で自律的に動く土台が整いました。政策面では、経済産業省がヒューマノイドを含むAIロボティクス市場を2040年に世界で約60兆円規模と試算し、日本は世界シェア3割超となる20兆円市場の獲得を目標に掲げています。こうした機運を受けて、専門展示会が2026年に初めて開催される流れにつながりました。
生成AIとの違い
フィジカルAIと生成AIは、担う役割が大きく異なります。生成AIが主にデジタル空間で情報を生み出す技術であるのに対し、フィジカルAIは物理空間で判断し、ロボットを動かして作業を遂行します。展示会でロボットの実機デモが主役になるのも、この違いによるものです。
| 比較項目 | 生成AI | フィジカルAI |
|---|---|---|
| 主な活動領域 | デジタル空間 | 物理空間 |
| 得意なこと | 文章や画像の生成 | ロボットの自律行動 |
| 展示の中心 | 画面上のデモ | 実機の動作デモ |
2026年に開催される主要なフィジカルAI展示会
2026年には複数のフィジカルAI展示会が開催されます。名称や主催が似ているため、会期と会場、特徴を整理して自社に合うものを選ぶことが大切です。ここでは主要な展示会を一つずつ紹介します。
| 展示会名 | 会期 | 会場 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| フィジカルAI展 | 2026年7月1日から3日 | 東京ビッグサイト | ものづくりワールド内の初開催展 |
| フィジカルAI・ロボット展 | 2026年7月16日から17日 | 東京都立産業貿易センター浜松町館 | 現場で使える即戦力ソリューション |
| フィジカルAI EXPO | 2026年11月11日から13日 | 幕張メッセ | NexTech Week内の秋開催展 |
| 製造業向け地方巡回展 | 2026年10月ほか順次 | インテックス大阪ほか | 地方の製造業向けに巡回 |
フィジカルAI展(東京ビッグサイト)
フィジカルAI展は、RX Japanが主催する第1回の専門展示会です。2026年7月1日から3日まで東京ビッグサイトの全館を使って開催され、第38回ものづくりワールド東京の一部として同時開催されます。出展社数は2000社を予定し、来場者数は約7万名を見込む大規模な催しです。AIとロボット、センサの開発から実装まで手がけるフィジカルAI企業が集まり、規模の面で2026年の中心的な展示会となっています。
フィジカルAI EXPO(幕張メッセ)
フィジカルAI EXPOは、NexTech Weekの秋開催として幕張メッセで開かれる展示会です。会期は2026年11月11日から13日で、AIを現場で動かすための専門展として新設されました。ロボットハンドやエンドエフェクターを扱う独立エリアが設けられ、AIが現実世界に作用する最終接点までを俯瞰できる構成が特徴です。夏の展示会を逃した企業にとって、下半期の情報収集の機会になります。
フィジカルAI・ロボット展(浜松町)
フィジカルAI・ロボット展は、NEXT BUSINESS EXPO SUMMER 2026の一部として、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催されます。会期は2026年7月16日から17日の2日間です。産業用ロボットやAMR、外観検査AI、エッジAIなど、現場で即活用できるソリューションが中心に集まります。少子化と採用難を背景に、省人化投資を検討する実務者向けの内容です。
製造業向けの地方巡回展
製造業に特化した展示会は、地方を巡回する形でも開催されます。大阪展が2026年10月7日から9日、福岡展が2026年12月2日から4日に予定され、名古屋展と東京展は2027年に続きます。ヒューマノイドロボットや協働ロボット、四足歩行ロボット、AMRといったAIロボティクスが出展対象です。地方の製造業が地元で最新技術に触れられる点が利点になります。
フィジカルAI展示会の見どころ
フィジカルAIの展示会の見どころは、ロボットが実際に動く様子を間近で体感できる点にあります。カタログや動画ではわからない動作の滑らかさや速さを確かめられるため、導入検討の判断材料として価値があります。ここでは代表的な見どころを3つの視点から紹介します。
ロボットの実機デモ
展示会の主役は、ロボットの実機デモです。フィジカルAI展では、双腕ロボットが5本指ハンドで作業する様子や、ヒューマノイドロボットによる自律搬送、四足歩行ロボットの走行などが披露されます。カメラやセンサを使わずにワークを認識して把持するロボットフィンガーや、AIによるリアルタイムの空間認識といった展示もあり、未来の働く現場を実際に見て体感できます。
主な出展製品カテゴリ
出展製品は、AIロボティクスから開発基盤まで幅広くそろい、具体的なフィジカルAI事例を知るうえでも参考になります。自社の課題に合う技術を効率よく探すために、主なカテゴリを把握しておくと便利です。
- AIロボティクス(産業用ロボット、協働ロボット、ヒューマノイド、四足歩行ロボット、AMR)
- 知覚とセンシング技術(3Dビジョン、各種センサ、触覚センサ、力覚センサ)
- 知能と制御プラットフォーム(制御ソフトウェア、把持判断AI)
- 開発とシミュレーション基盤(デジタルツイン、物理シミュレーション、合成データ生成)
- 駆動と操作系コンポーネント(モータ、ロボットハンド、エンドエフェクター)
基調講演とセミナープログラム
展示に加えて、基調講演やセミナープログラムも大きな見どころです。フィジカルAI展では、NVIDIAやファナック、安川電機といった業界を代表する企業の登壇が予定されています。技術動向や導入事例を直接聞ける機会は、最新の潮流をつかむうえで役立ちます。人気のセッションは満席になりやすいため、事前にプログラムを確認して計画的に回ることがおすすめです。
フィジカルAI展示会の来場方法
フィジカルAIの展示会は、多くが入場無料で事前登録により来場できます。準備を整えておくと当日をスムーズに過ごせるため、来場対象や登録の手順、展示会の選び方を確認しておきましょう。
主な来場対象
来場対象は、省人化や自動化を検討する製造業や物流の実務者が中心です。生産技術部長や工場長、物流センター長、設備投資を担う役員、システムインテグレーター、医療や介護施設の技術担当などが想定されています。技術トレンドを追う情報収集層も歓迎されており、フィジカルAIの全体像を一度に理解したい担当者に向いています。自社の立場に近い来場対象が設定された展示会を選ぶと、収穫が大きくなります。
入場料と事前登録の手順
主要なフィジカルAI展示会は、入場無料で来場できます。ただし当日受付では有料になったり待ち時間が発生したりする場合があるため、事前登録の利用が基本です。手順はシンプルで、次の流れで完了します。
- 各展示会の公式サイトにアクセスする
- 来場登録フォームに氏名と会社名、連絡先を入力する
- 発行された来場者バッジや招待コードを受け取る
- 当日は登録済みのバッジを持参して入場する
目的に合う展示会の選び方
展示会選びは、来場の目的を明確にすることから始めます。大規模に全体像をつかみたい場合は東京ビッグサイトのフィジカルAI展、下半期に情報収集したい場合は幕張メッセのフィジカルAI EXPO、現場で使える即戦力を探したい場合は浜松町のフィジカルAI・ロボット展が候補です。地方の製造業であれば、巡回展の活用も選択肢になります。会期と会場、出展分野を照らし合わせ、自社の課題に近い展示会を選ぶことが失敗を防ぐコツです。
まとめ:フィジカルAI展示会は最新ロボット技術に触れる場
フィジカルAIの展示会は、AIが現実世界で自律的に動くロボットやセンサの最新技術を実機とともに確かめられる場です。本記事では、2026年がフィジカルAI元年と呼ばれる背景から、フィジカルAI展やフィジカルAI EXPOなど主要な展示会の会期と会場、実機デモや基調講演といった見どころ、入場無料の来場方法までを解説しました。
本記事のポイントをおさらいします。
本記事のポイント
- 2026年はフィジカルAI展示会が相次いで開催される年
- 会期や会場、特徴を比較して目的に合う展示会を選ぶ
- 多くが入場無料で事前登録により来場できる
これらを踏まえれば、数あるフィジカルAI展示会の中から自社の課題に合うものを選び、導入検討や情報収集を効率よく進められます。展示会で得た知見を実際のロボット導入につなげたい方は、お気軽にご相談ください。
フィジカルAI展示会に関するよくある質問
参考文献
執筆者
編集部
Robot With編集部は、ロボット・フィジカルAI領域の専門メディアです。物流・製造・サービスなど幅広い分野のロボット技術や導入事例、市場動向を調査・発信し、企業の導入検討や意思決定に役立つ信頼性の高い情報を提供しています。
監修者
リサーチチーム
Robot With リサーチチームは、ロボット・フィジカルAI領域の専門調査チームです。国内外のメーカー情報や市場動向、技術資料、公的データをもとにファクトチェックと内容監修を行い、企業の導入検討に役立つ正確で中立的な情報を提供しています。
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