ドローン測量の価格相場と費用内訳|自社導入と外注を徹底比較
この記事のポイント
ドローン測量の価格は測量方法と導入方法で変わり、外注は15万円から、自社導入は写真測量で70万円前後、レーザー測量で400万円前後が目安。レンタルや相見積もり、外注との使い分けで費用を抑えられる。
「ドローン測量を取り入れたいけれど、価格がどのくらいかかるのか、自社導入と外注のどちらが得なのか判断できない」
こうした疑問に答えます。
本記事の内容
- 写真測量とレーザー測量ごとの価格相場
- 自社導入の費用内訳と外注価格の目安
- 価格を抑えるポイントと判断基準
ドローン測量の価格は、測量方法や導入のしかた、現場の規模によって大きく変わります。外注ならおおむね15万円から、自社導入では機材の種類に応じて数十万円から数百万円が目安です。
本記事を読めば、ドローン測量の価格の全体像と、自社に合った導入方法の選び方がわかります。費用で失敗しないための判断材料として、ぜひ最後まで読み進めてください。
ドローン測量の価格相場は測量方法で変わる
建設ドローンの導入費用や、写真測量とレーザー測量のどちらを選ぶかで、全体の価格は大きく変わります。外注する場合の相場はおおむね15万円から、自社導入では機材の種類によって数十万円から数百万円まで幅があるためです。
まずは2つの測量方法ごとの価格感と、費用を左右する要素を押さえておきましょう。
写真測量の価格相場
写真測量は、ドローン測量の全体像を把握するうえで最も基礎的かつ低コストで始められる方法です。外注する場合は1ヘクタールあたり2万円から4万円ほどが目安で、10ヘクタールで20万円程度からになります。
自社で導入する場合、機体やカメラなど一式で70万円前後が目安です。開けた造成地や更地であれば、写真測量でも十分な成果を得られます。
レーザー測量の価格相場
レーザー測量は、LiDARと呼ばれる計測機器で地表へ光を照射し、跳ね返る時間から距離を測る方法です。植生を透過して地面を計測できる代わりに、写真測量より価格は高くなります。
外注する場合は1ヘクタール以下の小規模現場で50万円前後、規模が大きくなると150万円から200万円程度が目安です。自社導入では一式で400万円前後の初期費用がかかります。
| 測量方法 | 外注の目安 | 自社導入の目安 |
|---|---|---|
| 写真測量 | 1haあたり2〜4万円 | 70万円前後 |
| レーザー測量 | 小規模で50万円前後 | 400万円前後 |
価格を左右する要素
ドローン測量の価格は、測量する面積や求める精度、納品するデータの形式によって決まります。面積が広いほど総額は上がりますが、1ヘクタールあたりの単価は下がる傾向があります。
面積に関係なく発生する固定的な作業もあります。現地調査や飛行計画の作成、機材の搬送、標定点の設置などで、小規模な現場ほど1ヘクタールあたりの負担が重くなります。
ドローン測量を自社導入する場合の費用内訳
自社でドローン測量を始める場合、機体だけでなく複数の機材やソフトをそろえる必要があります。写真測量なら70万円前後、レーザー測量なら400万円前後が初期費用の目安です。
内訳を項目ごとに把握しておくと、予算の計画が立てやすくなります。
機体本体とカメラの費用
写真測量向けの機体本体は、20万円から200万円ほどが相場です。位置情報の精度を高めるRTK機能を備えた機体は、価格が高くなります。
カメラを別に用意する場合は50万円以上かかることもあります。求める精度や現場の広さに合わせて、機体とカメラの組み合わせを選ぶことが大切です。
レーザー装置の費用
レーザー測量を実施するためにLiDARドローンの導入を行う場合、機体に加えてレーザー計測装置が必要です。この装置は単体で200万円ほどと高額で、初期費用が大きく膨らむ要因になります。
たとえばDJIのMatrice 350 RTKにZenmuse L2を組み合わせた入門的な構成では、機体とレーザー装置だけで300万円前後になります。植生のある現場を計測する場合に選ばれる方法です。
解析ソフトとパソコンの費用
撮影したデータを処理するには、解析ソフトと高性能なパソコンが欠かせません。解析ソフトは年間ライセンスで20万円ほど、買い切り型で40万円ほどが目安ですが、初期費用を極力抑えたい場合はドローン測量ソフト無料のツールを使うことも可能です。
大量のデータを扱うため、パソコンにも40万円前後の費用がかかります。ソフトとパソコンをあわせて用意することで、はじめてデータを成果物に変換できます。
保険やその他の費用
機材以外にも、飛行時のトラブルに備えるドローン保険が必要です。保険料は年間数千円からで、比較的手頃に加入できます。
このほか標定点を測るための測定器や、データを持ち運ぶタブレットなどの費用もかかります。
| 費用項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 機体本体 | 20万〜200万円 |
| カメラ | 50万円〜 |
| レーザー装置 | 200万円ほど |
| 解析ソフト | 年間20万円/買い切り40万円 |
| パソコン | 40万円前後 |
| 保険・その他 | 数千円〜 |
ドローン測量を外注する場合の価格
機材をそろえずに専門業者へ外注する方法もあります。外注費用は測量する面積や現場の条件、求める成果物によって変わり、おおむね15万円からが目安です。
自社導入のような高額な初期投資が不要なため、導入頻度が低い場合に向いています。
面積別の外注価格の目安
外注価格は面積によって数倍の差が出ます。写真測量では1ヘクタールあたり2万円から4万円が目安で、10ヘクタールの現場なら20万円程度からになります。
レーザー測量は写真測量より高く、規模ごとに次のような相場です。
| 現場の規模 | レーザー測量の外注目安 |
|---|---|
| 1ha以下 | 50万円前後 |
| 1〜5ha | 100〜150万円程度 |
| 5〜10ha | 150〜200万円程度 |
面積が小さい現場ほど、1ヘクタールあたりの単価は割高になります。現地調査や機材搬送などの固定費が、狭い面積に集中してかかるためです。
外注のメリットとデメリット
外注の最大のメリットは、ドローン点検の外注と同様に初期投資や人材育成の負担がかからない点です。専門業者の技術と実績を活用でき、必要なときだけ依頼できます。
一方で、依頼のたびに費用が発生するため、案件が増えると割高になります。日程の調整が必要になり、自社にノウハウが蓄積しにくい点もデメリットです。
外注に向いているケース
外注は、測量の頻度が低い事業者や、まず効果を試したい場合に適しています。年間の案件数が少なければ、機材を購入するより外注のほうが費用を抑えられます。
導入を検討する段階では、外注で成果物や進め方を確認する方法が現実的です。案件が増えて外注費がかさんできた時点で、自社導入へ切り替える判断がしやすくなります。
ドローン測量の価格を抑えるポイント
ドローン測量の価格は工夫次第で抑えられます。特に初期投資の大きい自社導入では、機材の調達方法や依頼先の選び方が総額を大きく左右します。
無理のない範囲で始めるために、3つのポイントを押さえておきましょう。
レンタルやリースを活用する
高額な機材を購入せず、レンタルやリースで用意する方法があります。必要なときだけ最新の機材やソフトを使えるため、初期投資を大きく抑えられます。
レンタル料金は機種によりますが、1日あたり数千円から1万円前後が目安です。測量用のMatrice 350 RTKとZenmuse L2の組み合わせでも、1泊2日で数万円から十数万円ほどで借りられます。
相見積もりで比較する
外注する場合は、複数の業者から相見積もりを取ることが基本です。同じ条件で見積もりを依頼すると、価格やサービス内容を正しく比較できます。
見積もりを揃えるときは、面積や求める精度、納品形式などの条件を統一しておきましょう。安さだけでなく、実績や対応範囲もあわせて確認することが失敗を防ぐコツです。
自社導入と外注を使い分ける
価格を抑えるために、具体的なドローン測量のやり方を自社で内製化するか、あるいは外注で対応するかを見極める必要があります。導入頻度が高いほど自社導入が有利になり、頻度が低ければ外注のほうが割安になります。
年間の案件数をもとに、購入費用と外注費用を比べて判断しましょう。次の表を参考に、自社の状況に合った方法を選ぶことがポイントです。
| 判断の軸 | 自社導入が向く | 外注が向く |
|---|---|---|
| 測量の頻度 | 高い | 低い |
| 初期投資 | かけられる | 抑えたい |
| 社内の人材 | 育成できる | 確保が難しい |
まとめ:ドローン測量の価格は導入方法と規模で決まる
本記事では、ドローン測量の価格相場から自社導入の費用内訳、外注価格の目安、価格を抑えるポイントまでを解説してきました。
本記事のポイントをおさらいします。
本記事のポイント
- 価格は写真測量かレーザー測量か、自社導入か外注かで大きく変わる
- 自社導入は写真測量で70万円前後、レーザー測量で400万円前後が目安
- レンタルや相見積もり、外注との使い分けで価格を抑えられる
ドローン測量の価格の全体像がわかったことで、自社の測量頻度や予算に合った導入方法を選びやすくなったのではないでしょうか。
ドローン測量の費用や機材選定、外注について具体的に相談したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ドローン測量の価格に関するよくある質問
参考文献
執筆者
編集部
Robot With編集部は、ロボット・フィジカルAI領域の専門メディアです。物流・製造・サービスなど幅広い分野のロボット技術や導入事例、市場動向を調査・発信し、企業の導入検討や意思決定に役立つ信頼性の高い情報を提供しています。
監修者
リサーチチーム
Robot With リサーチチームは、ロボット・フィジカルAI領域の専門調査チームです。国内外のメーカー情報や市場動向、技術資料、公的データをもとにファクトチェックと内容監修を行い、企業の導入検討に役立つ正確で中立的な情報を提供しています。
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